給与の前払いシステムを導入して

給与の前払いシステムとは、既に働いた分の賃金について、会社指定の給料日が到来するよりも前に支払われる仕組みのことです。

実はこれは災害や病気といった特定の条件のもとでは法律上も認められた労働者の権利となっていますし、法律上の権利とは別に、従業員の福利厚生の一環として新たに導入を検討している会社も多くなっています。IT技術の発達やスマホやタブレット端末といったデバイスの普及なども後押しとなって、このような給与の前払いシステムの導入が比較的簡単に低コストで可能になってきているためです。

一方、給与の前払いシステムというと、まだ働いてはいないけれどもこれから働くからその分の賃金を先に貰えないかという話と勘違いする人がたまにいます。これは前払いではなく前借りであり、賃金の支払いという話の中では全くの別物として扱われます。常識的に考えて、例えば日給制のアルバイトの場合にこんな制度は成立しないだろうと分かるでしょう。先にお金だけもらって翌日以降にきちんと職場に現れ、真面目に仕事をするとは限りません。

それこそ全くの行方知れずになり連絡すら取れないかもしれないでしょう。まともな経営者ならこんなシステムを導入しては仕事にならないと思うはずです。それだけではなく、実は給与の前借りというのは前払いとは明確に異なり、法律上も禁止されています。逆の目から見ると、金を貸したのだから働けというように、奴隷的、搾取的な労働につながりかねないという懸念があるためです。

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