給与ソフト導入で見えなくなるものがあります

給与ソフトが導入されて企業の経理担当者は大変喜びました。

それまで、毎月おとずれる給料日前の一週間は、残業に次ぐ残業で気持ちが落ち込むものでした。特に、残業の計算は一人ひとりを手作業で計算をしなければならないため、気の遠くなるような作業が続くのです。これが自分の仕事だと思うことで、毎月頑張っていたのです。この給与ソフトが導入されたことで、残業が無くなりました。さらに、パートで手伝ってもらっていた人手も必要なくなりました。

そうして、入力を注意深く打ち込めば、間違えることが無くなりました。良いことだらけのようで、うれしい限りですが、その代わり従業員一人ひとりの動向チェックは疎かになりました。タイムカードの打刻は何気なく見ているだけでも、その人の一か月の変化を読み取ることができたのです。不思議なもので、何の変哲もない打刻数字を見ていると、従業員同士の動きがわかるのです。毎日同じ時刻に打ち込まれる人が、その日に限って5分のズレがあると何があったのだろうと思うのです。

また、休みを同じ日にとる女子社員と男性社員が、その後社内結婚にゴールインしたということは、経理マンだけが知っているマル秘情報でした。給与ソフトが導入されて、事務作業が簡略化されたことは大きな業務改革ですが、その中で見えなくなってしまったものを拾い上げる作業が必要と思われます。便利になれば、その反面不便になるものが同じだけあると思うことです。

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